【内容紹介】
“人間力”あふれる子どもに育てるために
EQ力とは、IQや記憶力、処理能力、学力などの認知能力(以下、IQ力)と対になる非認知能力(=社会情動的スキル)のことをいいます。
非認知能力とは、わかりやすくいうと、やる気や協調性、勤勉さといった人間力や、誠実さ、楽観性といった人間性を指しています。
私が研究者として関わっている0歳からの幼児(・小学生の能力開発)教室・EQWELチャイルドアカデミーの卒業生で、現在活躍している子どもたちに共通するEQ力を調べたところ、幼少期に育んでおきたい5つのEQ力があることが、長年にわたる調査結果からわかりました。
それは、「自己肯定感(自信)」「やる気」「共感力」「自制心」「やり抜く力」です。
本書では、楽しく幸せに子どものEQ力を伸ばす55の「ポジティブ育児メソッド」を紹介していきます。
この55の「ポジティブ育児メソッド」は、EQWELチャイルドアカデミーで提唱している「楽しい子育て8か条」をベースに作成した、5つの「思い」の在り方と、5つのEQ力それぞれに10個ずつの「言葉」と「行動」の指針から成り立っています。
この「ポジティブ育児メソッド」を日々の育児に取り入れることで、育児が楽に、楽しくなり、親子ともに幸せが増すとともに、子どものEQ力がグングンと伸び、結果的にIQ力も向上するのです。
子どもたちがこれからの時代、たくましく幸せに成長し、ポジティブに活躍していくために――。このEQ力を身につけさせ、育むことが、親から子どもへの最大の贈り物となることでしょう。
【著者紹介】
[著]浦谷 裕樹(うらたに・ひろき)
EQWELチャイルドアカデミー
日本赤ちゃん発育学研究所
新未来教育科学研究所 主席研究員
工学博士、理学修士
著者略歴
1996年 京都大学理学部卒業
1999年 京都大学大学院理学研究科修了(理学修士)
2001年 株式会社日本脳力開発研究所入社
2010年 現株式会社EQWELへ転籍
2016年 大阪工業大学大学院より博士号授与(工学博士)
著者プロフィール
教育分野における能力開発に従事し、専門学校講師、文部科学省委託プロジェクトメンバー等を歴任。
EQWEL転籍後は研究活動も行い、2016年、子どもの呼吸誘導装置の研究成果が認められ、大阪工業大学大学院より工学博士(生体医工学)を授与された。
現在は、「楽しく、わかりやすく、ためになる」をモットーに全国で講演活動中。特に参加型のトレーニングやワークを盛り込んだセミナーを得意とする。
子どもの才能を伸ばし、心を豊かに育むためには、保護者自身の能力アップが重要なポイントであると考え、大人向けの指導に力を入れている。
大手企業や専門学校、各種団体、保護者向けの講演実績多数。これまでの受講者はのべ2万人を超えた。
著書に『子どもの未来が輝く「EQ力」』『赤育本』(プレジデント社)、共著に『メンタルウェルネストレーニングのすすめ』(エコー出版)がある。