【内容紹介】
歴史小説『三国志演義』。そこに描かれているのは、戦いに明け暮れる武将たち……ではなく、人に頼ったり、頼られたり、人のせいにしたり、だましたり、ひいきしたり、感情的になったり、秘密にしたり、仲良くしたり、好きになってしまったり……現代と変わらない泥くさく悩ましい人間たちの姿。彼らの戦いが「戦場」だけでなく「人間関係」にあるからこそ、『三国志演義』が人々の共感を得て、長く愛され続けているのではないでしょうか。
この本では、そんな『三国志演義』の全120回の物語を、「人間関係」という視点からひもといていきます。
【著者紹介】
文:ペズル
子供の頃に『三国志』(講談社 著:吉川英治)や歴史シミュレーションゲーム『三國志』(コーエー[現・コーエーテクモゲームス])にのめり込み、大学では東洋史を専攻する。
絵:田中チズコ
1986年生まれ。大学卒業後、玩具雑貨メーカーでキャラクターグッズの制作等に携わる。
OL生活の傍ら、セツ・モードセミナー、パレットクラブスクールにて絵を学び、2015年頃よりフリーのイラストレーターに。
子供向けから大人向けまで幅広く書籍や雑誌等のイラストレーションを手がける。
イラストを担当した『フムフム、がってん! いきものビックリ仰天クイズ』(文藝春秋)が発売中。
趣味は気ままな散歩と昭和の映画を観ること。