日本の近代を切り開いてきた先人たちの教養の根幹には、中国古典があった。
近年、日本人からその伝統的な素養が失われたことは、社会が液状化現象を呈し、説得力のないリーダーが幅をきかせることの、一因となってはいないだろうか。
本書では、めぼしい中国古典二十四篇を網羅し、そのエッセンスに触れながら先賢の知恵に学ぶことを意図している。
その内容は古びていないどころか、現代人にこそ必要な叡智がぎっしりと詰まっている。ぜひ、本書を通して、中国古典の魅力の一端に触れてみてほしい。
【収録】
『左伝』『戦国策』『史記』『三国志』『十八史略』『孫子』『呉子』『六韜・三略』
『諸葛亮集』『三十六計』『論語』『孟子』『荀子』『近思録』『伝習録』『老子』
『荘子』『管子』『韓非子』『顔氏家訓』『貞観政要』『宋名臣言行録』『為政三部書』『菜根譚』
【著者紹介】
守屋洋(もりや・ひろし)
著述業(中国文学者)。
昭和7年、宮城県生まれ。
東京都立大学中国文学科修士課程修了。
著訳書に『中国古典の名文集』『「老子」の人間学』『菜根譚の人間学』『六韜・三略の兵法』(いずれもプレジデント社)など多数。