ワルを行う輩らと直接に電話などで対峙しながら強く思うのは、
もし彼らがまっとうな社会に生きていれば、どれほど日本社会に貢献して、
経済が発展するだろうかということである。
彼らがどのような契機で、ワルの道に至ったかはわからない。
だが、その道を違えなければ、間違いなく彼らは一流のビジネスマンになれたはずだ。
それゆえに、ワルたちの使うテクニックから、「ウソをつく」という毒素を引き算すれば、
私たちが日々のビジネスで仕える術が満載なのである。(「まえがき」より)
【著者紹介】
多田文明(ただ・ふみあき)
キャッチセールスなどの悪質商法の実態に詳しいルポライター、詐欺・悪徳商法評論家。
1965年北海道生まれ。出身は宮城県仙台市。日本大学法学部卒業。
詐欺・悪質商法を数多く潜入取材し、洗脳やカルトにも詳しい。
著書に『ついていったら、こうなった―キャッチセールス潜入ルポ』(彩図社)、『迷惑メール、返事をしたらこうなった。詐欺&悪徳商法「実体験」ルポ』(イースト・プレス)など、
騙され体験の実況中継記事に定評がある。ほかに『あなたはこうして騙される 詐欺・悪徳商法100の手口』(産経新聞出版)、
『絶対ダマされない人ほどダマされる』(講談社+α新書)など著書多数。