廃業寸前の銭湯「日の出湯」を引き継ぎ、若き4代目はどうやって経営を立て直したのか?
「価格競争はできない」
「新たな設備投資もきわめて難しい」
「すぐ近くに強力な競合店がある」
このような“三重苦"を抱えたなかで、他の銭湯との違いを出すために取り組んだのが、お客さまとの日々の会話。
番台でお客さまと話しながら、失敗したり学んできた「感じがいい」店になるための会話のコツとは?
【著者紹介】
田村 祐一(たむら・ゆういち)
1980年12月生まれ。
東京都大田区蒲田にある「大田黒湯温泉 第二日の出湯」の四代目、銭湯の跡取りとして生まれ育つ。
大学卒業後、家業である有限会社日の出湯に就職。26歳の時に取締役に就任。
2010年8月、世界に銭湯ファンをつくる活動「銭湯部」を創部。
SNSで話題を呼び、NHK首都圏ネットワーク、お元気ですか日本列島、朝日新聞、共同通信社などの取材を受ける。
2012年5月より創業の地である浅草「日の出湯」のマネージャーとして銭湯経営に携わる。
赤字経営が続いていた「日の出湯」だったが、
「お客さまに心地よくなってもらう」という一心で番台をつとめることで、常連客を着実に増やしている。