黄金の1960年代はいかに達成されたか──
東京オリンピック、新幹線に象徴される高度成長の驀進時代を活写!
2020年、2回目の夏季東京オリンピック開催に向けて、今その熱気を振り返る。
東京オリンピックの開幕を10日後に控えた昭和39年10月1日、
そのオリンピックと並んで「黄金の1960年代」を象徴するモニュメントとなった
東海道新幹線が、開業の朝を迎えた。
午前6時、発車のベルが鳴り終わると同時に、下り「ひかり1号」がゆっくり動き始めた。
「あの時代の熱気を生み出したものはいったい何だったのか、
日本人はどんなエネルギーをどのように結集して「黄金の1960年代」を生み出したのか。
何が日本と東京に『大変貌』をもたらしたのか。」
「『燃える』とは、東京がオリンピックで燃えていることを指すのだろうか。
新幹線の発着ということもあるだろう。
しかし、私は結局、燃えたのは池田勇人の所得倍増計画だったし、日本経済そのものだったと思う。<中略>
この見地からいえば、東京オリンピックと交通体系は別のものではない。一つのものである。
そういう意味では、東京は今も燃えているといっていい。」
《電子書籍版あとがきより抜粋》
2020年、夏季東京オリンピック開催に向けて、日本は、東京はどこへ向かうのか。