統計思考──それは、究極のビジネスツール。
多変量解析の理論や計算式を説明できなくてもいい。
数字とデータをいかに使い、そして発想するか。
──ものの見方のバリエーションを増やすことは、モノゴトの本質をとらえるための近道です。
本書では、さまざまな仕事の場面における実践例、具体例をあげながら、
企業の活動やマーケティング戦略を導く手順に関して、
統計分析の手法をあてはめて考えてみます。
まずは統計の背景にある考え方やプロセスを理解することから始めてください。
そして、できる限りいろいろな場面で実際に応用してみてください。
ビジネスの現場では、そのときどきの、それぞれの立ち位置において最良の解が要求されますが、
統計的な考え方、ものの見方はそうした局面において役に立ちます。
さらに、何度もこうしたプロセスを繰り返していくなかで、
何気なく見過ごしていたり、見えているはずなのに気がついていなかったりしたことが、
ある日突然目の前にぱっと浮かび上がるときがあります。
そう、まさに「ひらめき」を獲得する瞬間です。
一人でも多くのビジネスパーソンに、この至福の瞬間を味わっていただきたいと思います──