【内容紹介】
思い込み、直感、先入観、願望・・・・・・
じつは誰もが認知バイアスに縛られています。
「自分だけは大丈夫」
「そうなると思ってた」
「あの人って○○だよね」
知らず知らずのうちに、こうした言葉を口にしていないでしょうか?
私たちは何かを判断するときに、自らの思い込みやこれまでの経験、直観や先入観、願望など偏った思考によって、合理的でない判断をしてしまうことがあります。
心理学ではこれを「認知バイアス」と言います。
この“思考の偏り”は日常生活のあらゆる場面に潜んでいて、無意識のうちに誰もが縛られています。
この認知バイアスで間違った判断をしないようにするためには、まず自分の思考が「偏っているかもしれない」と知ることです。
本書では職場や家庭、人間関係など日常で陥りがちな80の認知バイアスを厳選。6つの場面に分けてイラスト図解やクイズでわかりやすく解説しています。
日常生活の「あるある」からバイアスが起こる仕組みやうまく付き合う方法が楽しく学べる、認知バイアス入門の決定版!
【著者紹介】
[監修]池田 まさみ(いけだ・まさみ)
2001年、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程修了。現在は十文字学園女子大学教育人文学部心理学科教授、博士(学術)。専門分野は認知心理学、実験心理学、発達教育工学。
[監修]森 津太子(もり・つたこ)
1998年、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程単位取得満期退学。現在は放送大学教養学部心理と教育コース教授、博士(人文科学)。専門分野は社会心理学、認知心理学。
[監修]高比良 美詠子(たかひら・みえこ)
2001年、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程単位取得満期退学。現在は立正大学心理学部対人・社会心理学科教授、博士(人文科学)。専門分野は社会心理学、ポジティブ心理学。
[監修]宮本 康司(みやもと・こうじ)
2006年、東京工業大学大学院生命理工学研究科博士課程修了。現在は東京家政大学家政学部環境教育学科准教授、博士(理学)。専門分野は行動科学、科学教育学、環境教育学。
【目次抜粋】
はじめに
◆第1章 記憶に関連するバイアス
【虚記憶】見たことがないのに見た気がする
【気分一致効果】へこんだときはイヤなことを思い出す
【後知恵バイアス】そうなると思ってた
【グーグル効果】ググった情報はすぐに忘れる
【一貫性バイアス】あの人は昔から変わらない? ほか
◆第2章 推定に関連するバイアス
【代表性ヒューリスティック】“もっともらしいもの”は正解だよね?
【計画錯誤】なぜいつも計画通りにいかないのか?
【ギャンブラー錯誤】「次こそ当たる」という思い込み
【楽観性バイアス】「自分だけは大丈夫」という過信
【貢献度の過大視】いつも自分ばかりがんばっている・・・ ほか
◆第3章 選択に関連するバイアス
【現状維持バイアス】変わるより「今のまま」がいい
【サンクコスト効果】もったいないから引き返せない
【イケア効果】自分で作ったものの価値を過大評価
【希少性バイアス】少ないものは魅力的に見える ほか
◆第4章 信念に関連するバイアス
【不作為バイアス】失敗するよりは何もしないほうがマシ
【ゼロサム・バイアス】誰かが得をすると自分が損をする
【ナイーブ・リアリズム】自分は正しい! ほかの人が間違っている
【平均以上効果】自分はわりとイケているほうだと思う ほか
◆第5章 因果に関連するバイアス
【自己奉仕バイアス】成功は自分のおかげ、失敗は周りのせい
【内集団バイアス】私たちってすごいよね
【基本的な帰属のエラー】それはあなたのせい ほか
◆第6章 真偽に関連するバイアス
【真実性の錯覚】何度も聞いていると真実に思えてくる
【信念バイアス】結論がもっともらしいなら途中経過は気にしない
【バーナム効果】占いが「よく当たる」気がするワケ ほか