【内容紹介】
国を挙げて日本が進めてきた女性活躍。その結果、働く女性は増え、ライフイベントとの両立制度の手厚さはすでに世界トップレベルなのに、管理職比率は一向に上向かず、むしろ世界の流れから取り残されるばかり。日本企業の女性活躍施策や、ダイバーシティ施策の何が一番悪いのか?そして本当のダイバーシティ経営とは何なのか?
当時としては珍しい完全共稼ぎ家庭に育ち、自らも管理職になってから出産、そしてその後も育児をしながら昇進を重ねた、
日本で唯一の働く女性向けビジネス教養誌『プレジデント ウーマン』編集長が、長年の取材や調査、そして自らの経験から見た、日本のダイバーシティの現況と問題点について、図解しながらリアルに語ります。
【著者紹介】
[著]木下 明子(きのした・あきこ)
1996年、早稲田大学第一文学部卒業後、プレジデント社入社、dancyu編集部配属。2003年に退社、ブリティッシュコロンビア大学アジア太平洋政策大学院(カナダ)に留学。2005年5月同大学院修了、6月よりプレジデント社に再入社し、プレジデント編集部配属。2013年よりプレジデント編集部副編集長。2017年プレジデント ウーマン副編集長、2018年1月より編集長就任。
キャリア女性向けの商品開発、ダイバーシティ関連の研修や講演も多数手がける。1児の母。中国語と英語に堪能。
【目次抜粋】
第1章 経営戦略としてのダイバーシティとは
女性活躍が進んでいる企業は業績がよい
女性が「生み出し消費する」巨大市場が見えない男性たち
「女性に優しすぎる制度」が女性のキャリアを阻む
第2章 女性活躍は上司のマネジメントにかかっている
「女性は管理職になりたくない」の真相
「アンコンシャス・バイアス」が女性の昇進を阻む
女性の「謙虚すぎる自己評価」をうのみにしない
第3章 20代からのキャリアデザイン教育が必要な理由
なぜ30代での両立・管理職教育では遅いのか?
「入社1年」で昇進意欲を失ってしまう女性たち
20代の時に習得しておきたい知識とスキルとは
第4章 新任管理職と管理職候補の女性が考えておくべきこと
「管理職はプライベートが犠牲になる」のウソとホント
自分以外ができることはあえて自分でしない勇気を
昭和上司と同じ管理職になる必要はない
第5章 無理のないライフイベントとの両立と復帰マニュアル
昇進で余裕ができたから出産を考えることができた
育休・時短はどのくらい取ればいい?
餃子はつくってもハンバーグはつくらない