“ゴッドハンド”大山倍達の一大半生記。――今日の格闘技ブームの礎となった極真カラテの総帥・大山倍達の波乱に満ちた半生を、木村政彦、グレート東郷、遠藤幸吉ら、戦後の格闘技を支えた友人達の証言で構成。今を生きる巨人伝!
●五年余の取材活動の中で、強く印象に残っていることが一つある。力道山対木村政彦の一戦を語った時の、大山倍達総裁の姿である。日曜日であった。「当時の、リングササイドの模様を再現していただけないでしょうか……」
腕を組みしばらく天井を見つめていた大山倍達総裁だったが、突如として机をバンと叩いて立ち上がった。「なんだお前、力道……!」と始まったわけである。 (著者あとがきより)
[本書の主な内容]
序 章 ◎「ゴッドハンド」伝説の誕生
第1章 ◎旅立ち
第2章 ◎流転 生と死の狭間で
第3章 ◎頭髪との闘い
第4章 ◎下山、牛との格闘
第5章 ◎デスマッチへのプロローグ
第6章 ◎重ねられた真剣勝負
第7章 ◎神の手の裁き 二つの龍、争う
第8章 ◎大山道場設立、極真会館誕生
終 章 ◎「伝説」は永遠に消えず