あらすじ江戸時代後期から明治維新期の、日本の国境が形成される過程について、国際関係の変化の中に位置付けて考証し、国境とは何なのかを考える。国境の画定は、2国間だけでなく多国間の関与で進展したこと、また千島列島の問題で「竹島」の例を参照されるなど、国境問題が相互に関連していたこと、 国際関係の変容が影響を与えたことを描き出す。 新史料の分析から、これまで知られていなかった問題や、通説の誤りも明らかにする。歴史総合など日本史と世界史の関連を考える素材が豊富に記されている。