今村翔吾氏 推薦!「たおやかな筆致で描かれる、苛烈な愛のゆくえ。この作品を書く感性をまぶしく思う」最初に父親から教えられたのは自害の作法……細川忠興は愛を知らなかった。玉(ガラシャ)は、妻として忠興に寄り添いたいと思う。しかし父・明智光秀の謀反により、夫婦の運命は暗転。謀反人の娘となって幽閉された玉は、やがてキリスト教の愛に惹かれていく。一方、忠興は玉の心を失う孤独と恐怖から、刃を振り上げ――。本当に大切にすべきものは何だったのか。物語は歴史上もっとも美しいラストシーンへ。細川ガラシャと忠興、日本史上もっとも歪んだ純愛を描いた歴史小説。