花を生かし、花をいける人が生かされる――。華道家元家に生まれ、池坊いけばなの伝統を受け継ぎながら、常に明日へ向かい、人の心を動かすいけばなをめざしてきた著者が贈る、季節感あふれる365の言葉。「近年のように、自然から遠ざけられ、ひたすらに物質文明へ向かう生活をしていると、季節の移りゆきや気配に気づかずに、美しいものへの感動も薄れ、繊細な美意識や豊かな感性も育ちにくくなります。草木を身近に見つめ、花と語らって花をいける、その喜びを多く味わってもらいたいを思います」花とともに生きてきた著者が、花や自然から学んだ大切なこころ、華道を通して学んだ真実の道、生き方、考え方を余すところなく伝えます。