なぜユダヤ人はアメリカでビジネスに成功したのか。彼らはアメリカ経済にどれほどの影響力を持っているのか。アメリカにおいても、遅れてきた移民として憎悪されるユダヤ人。しかし、想像を絶する逆境のなかでも彼らは耐え、成功を収め、アメリカ経済の最前線に立って、時代を先取りするビジネスモデルを生み出してきた。本書は、特にユダヤ人の財力・人脈・習慣・人使いの面に注目。金融ビジネスのみならず、情報・通信、メディア、玩具、化粧品、カジノ・観光、不動産業等で大きな影響力を持つ彼らの実像を、最新の情報とともに、それぞれの業界ごとに綿密な調査を行い、明らかにしていく。ユダヤ人企業家の足跡を学ぶことは、とりもなおさず、アメリカ経済の最新の潮流を読み解く鍵となる。同時に、それはまた私たち日本人が進むべき方向性を指し示す指針となろう。巷間囁かれている「陰謀説」を排し、ユダヤ人の実像を丹念に描き出す一冊である。