私たちの一生というものは、人生の一部が生活であるはずなのですが、いまでは一生のほとんどの部分を生活が占めてしまっていて、「人間らしく生きる」という「人生」の部分はどこかに忘れ去られてしまっているような気がします。財産や地位などは本来それによって苦しむためのものではなく、自分の生活をより楽しくするためのものです。ところが、いつのまにか手段が目的になってしまって、欲望を満たすことに一生懸命になりすぎると、生きるのが辛くなってきます。本書には、「真の幸せ」とは何かを考え、「明るく、楽しく、たくましく」生きるためのヒントが満載です。