今月号は文在寅政権をテーマに総力特集を組んだ。文大統領は、かつて盧武鉉政権で秘書室長(日本の官房長官に相当)を務めた人物である。盧政権は金日成・金正日の社会主義と共産主義(主体思想)を広める組織を跋扈させ、自由主義と資本主義の停滞を招いた。そして格差是正をスローガンに現在、資本主義と財閥を批判して票を集めた文大統領が再び韓国を社会主義化しようとしている。韓国が自由主義陣営から離れれば、北朝鮮の脅威に加え、さらに日本の「敵」が増えることになる。その意味で危ないのが櫻井よしこ先生、洪ヒョン先生が警鐘を鳴らす「韓国保守派の粛清」である。日本は韓国の保守派と連携しつつ、呉善花先生が指摘する「経済停滞を根源とする反日のパターン」を抑えなければならない。旭日旗がアジアサッカー連盟に「人種差別」と見なされる理不尽さを指摘する松田隆先生や、「国連拷問禁止委員会の誤解を正せ」と述べる岡部伸先生のように、反駁すべき点は声を上げるべきだ。また、本号の巻頭インタビューではアメリカ第七艦隊の司令官が登場。自衛隊への評価や日本に望むことを率直に語っていただいた。