韓国に革新派の大統領が誕生し、北朝鮮との宥和や「朝鮮半島の赤化統一」の可能性さえ囁かれている。しかし室谷克実先生が説くように、韓国には「脱北者差別」の風潮があり、渡邉哲也先生いわく、「2500万人の飢えた民に施しを与えられるほどの経済力は、いまの韓国にはない」。南北の平和統一は理想にすぎず、それどころか核の脅威をもつ北朝鮮による「軍事統一」のシナリオが迫る。にもかかわらず宮崎正弘先生、潮匡人先生が指摘するとおり、韓国人も日本人も「平和ボケ」で危機感がない。万が一、朝鮮半島で有事が起きたら、野口裕之先生が危ぶむように「在韓邦人は救出できるのか」。さらなる混迷へ向かう韓国と朝鮮半島の行方を、論客たちが考察する。