がんは、とても身近な病気です。日本人の2人に1人はがんにかかり、3人に1人はがんで亡くなっています。しかも、年々増えていて、死亡者数は、この半世紀で4倍に増えています。にもかかわらず、家族や自分ががんになっても、みんな、どうしていいか分かりません。「3分診療」に違和感を感じながら、担当医の言うがままに手術したけれども、再発や転移を繰り返し、抗がん剤の副作用に苦しみ、やがては、それも効かなくなって、担当医に「もう治療法はありません」と見放された末に、「がん難民」になってしまう。そんながん難民は、100万人を超えるとも言われています。我々はもっとがんの知識を身につけ、三大療法以外にも選択肢があることを知り、病院や医師をどう選ぶか、担当医とどう話すか、そして検査・治療のことも知った上でベストな方法で治療すべきでしょう。本書はその参考とするため、本音で綴ったがんの教科書です。