やせたいために、カロリーを減らすことに専念していると、栄養が偏って糖質や脂質を燃焼しにくい体になり、ダイエットにはかえって逆効果です。最近では、カロリーが少しくらい高めでも効率よく糖質や脂肪を燃やすダイエット法が注目されています。そこで注目したいのが豆料理です。豆は「鉄」「カルシウム」などのミネラル分をはじめ、糖質代謝に役立つ「ビタミンB1」、脂質代謝に役立つ「ビタミンB2」などを豊富に含み、食物から摂ったカロリーをエネルギーに変換し、萌えやすい体をつくります。また特に大豆に含まれる「βコングリニシン」を摂ることで内臓脂肪が減少すると言われています。さらに、ごぼうよりも食物繊維を多く含み、その一種「フィチン酸」の働きで有害物質を対外に排出する解毒効果も期待できます。その上大豆のタンパク成分が消化されるときにできる「ペプチド」は満腹中枢を刺激し、食事量を減らせます。こんないいことずくめの豆ですが、豆好きの人でも料理の種類をそれほど知らないのが現状です。下準備がたいへんと思っている人も多い。実はレンズ豆や緑豆、小豆など、水で戻さずに調理できる豆もあるのです。本書では、おなじみの浜内千波さんが、栄養バランスがよく、ダイエットにつながる豆レシピをふんだんに用意しました。おためしあれ!