今月号の総力特集は「戦後70年、日本の十字路」。戦後を回顧した『歴史の十字路に立って』を書き下ろした作家の石原慎太郎氏は警鐘を鳴らす。自らの頭と足で起つ国を粘り強くめざしてほしいと説く。日下公人氏は戦前も戦後も日本人の心は変わっていないとし、「伏流水としての日本」のエッセンスが二千年の長きにわたって流れているのだという。ほかに、「特攻隊員になった朝鮮人」「GHQと日本共産党の闇」など、戦後を考えるうえで忘れてはならないエピソードを紹介した。第二特集は覇権主義のもとで膨張する中華帝国の脅威を論じた。巻頭では、在沖縄米軍海兵隊を今年3月に解雇されたロバート・D・エルドリッヂ氏に直撃インタビューした。「トモダチ作戦」の発案者でもある救国の恩人にいったい何があったのか。反基地運動の実態を詳らかにする。また、話題の片岡愛之助氏が歌舞伎役者としての「プロの仕事論」を語り下ろした。ぜひ、ご一読いただきたい。