慣用句は、二つ以上の言葉が結びついて、もとの言葉とはちがう、特別の意味を表す言葉です。たとえば、大会で優勝して「鼻が高い」という場合、本当にその人の鼻が高いことを言うのではありません。自まんできるようなことがあって、得意になっている様子を表しています。このような言葉を上手に使えるようになると、会話や文章の表現がたちまち豊かになるのです。この本は、教科書に出てくるものを中心に、四三五の慣用句をのせました。絵やまんがから、意味や使い方を楽しく知ることができます。また、例文、似た意味・反対の意味の慣用句、慣用句に関する豆知識を、くわしく、わかりやすく示しました。自由研究や中学入試にも、心強い味方になってくれます。この本で慣用句を楽しんでいるうちに、いつの間にか国語力がアップしている自分に気づくことでしょう。