あらすじ街はずれの荒れ畑に身を置くさえは、無人の寺に常々から御参りに行っていたが、そこである日金も仕事もなく、親分の女に手を出し、身を隠すために寺に身を潜めていたゴロツキの宙次と出会う。宙次は自分は修行中の坊主であると身分を偽り、何かと世話を焼いてくれるさえを騙し続けていたが、あまりにもさえが献身的に尽くしてくれる為に次第に罪悪感を感じるようになる。