今、キャピタル・ゲインを狙ったならず者の投機資金が、世界中を動き回っている。それは動き方次第で一国の経済を混乱に落とし入れるだけでなく、景気・不景気を左右する程の威力を持つ。昨年7月のタイのバーツ暴落にはじまる東南アジアの通貨不安は、この投機資金の動きで起こったものだが、その結果アメリカのファンドや銀行の海外投資が焦げついた--世界大不況のゴングはついに鳴った。企業・個人に生き残るすべはあるのか。 内容は第1章 世界大不況のゴングが鳴った-東南アジア経済危機はドル基軸通貨体制動揺の序章 第2章 ドルを稼いで罪あり-バブル発生も崩壊も“ドル”への過信から始まった 第3章 内需拡大の究極の特効薬-“お金を使えば税金を負けてやる”という発想が必要 第4章 みんな大損して再出発-円安放置とアジア危機で米国株価の大暴落が始まる 第5章 世界的マネーゲームの崩壊。危機の時代を乗り切るとっておきの処方箋を呈示。