【電子オリジナル編集版】『太平洋の果実 第1部 石原裕次郎のもとへ』の続編。石原裕次郎を人生の師と仰ぐ著者が、彼の逝去後に多くの人々から聞かされた、まるで自分の肉親か恋人のように語る裕次郎氏への熱い思いを、各々のエピソードを紹介しながら、天国の彼への手紙として綴ったものである。「生きていても死んでいる人間が多い中で、死んでまた生き返る裕次郎の凄さ――」。故石原裕次郎の三回忌に勝新太郎氏が弔辞で述べた言葉である。そして今もなお、石原裕次郎の映画人としての思いは、映画界はじめ、さまざまな関係者の心の中で、生き続けているのである。本書は、20万人のファンが殺到した十三回忌の法要当日から手紙は始まり、峰岸徹、勝新太郎、徳光和夫、藤竜也……さまざまな関係者の石原裕次郎へのオマージュが、日本映画界の現況とともに綴られていく。巨大な映画人・石原裕次郎への追憶として書かれた本書は、また、映画界を舞台にした人間讃歌のノンフィクションでもある。 ※本作は『石原裕次郎の贈りもの』(PHP研究所)を改題・再編集したものです