パンをつくっていて、「どうしてこういった工程が必要なんだろう?」「なんだかうまくいかないけれど、何が原因だかわからない・・・・・・」と思ったことをありませんか。「どうしても上手にできない。困った・・・・・・」そんな壁にぶつかることもあると思います。パンづくりは、人の手で行うことと、発酵など自然の力を借りて行うこと、この2つが積み重なって成り立っています。ただレシピ通りにつくるだけでなく、なぜレシピにそのように書かれているのか、ということがわかれば、パンづくりの過程の一つひとつに対しての理解が深まり、上達へのステップを上がることができます。そして、疑問が解決でき、満足のいくパンがつくれるようになると、パンづくりがもっと楽しくなるでしょう。本書では、家庭でのパンづくりをステップアップさせるために、プロのパン職人を輩出する辻調グループの製パン教授陣が、そのテクニックと知識を余すことなく紹介しています。PART1では、基本のパンのつくり方を細かく説明し、PART2では、パンづくりに伴う疑問や陥りがちなミスなどをQ&A方式でまとめました。そして、増補版を刊行するにあたりPART3を加え、「発酵種法」を紹介しています。発酵種法は手間がかかり、ハードルが高いと思われるかもしれませんが、つくってみるとわかることがたくさんあり、パンづくりの幅は必ず広がります。一冊を通してパンの基本と科学を取り上げています。これまでの疑問、失敗を解決し、よりおいしいパンをつくるうえでの糸口として活用してください。 *本書は、当社既刊のロングセラー『パンづくりに困ったら読む本』に新たな情報を加え、リニューアルしたものです。