あらすじ最後の昇進の望みも断たれ、34歳で遂に三井銀行辞任を決心した小林一三。過去の総ての生活と訣別し、たった一人で、“実業界”という荒海に雄々しくその一歩を踏み出してゆく――。本巻では、阪急電鉄の前進「箕面有馬電軌」の創設に再起を賭ける“実業家・小林一三”の姿を描く。