あらすじ阪急グループの創設者として日本起業史に不滅の金字塔を打ちたてた男・小林一三――だが、彼の青春時代からは、後年、実業界に君臨する姿を想像することは、到底できない。縁あって入行した三井銀行では、たちまち“落第サラリーマン”の烙印を押されてしまう。なぜなら、文学に興味はあっても、まったくの経済音痴。いかに楽をし、どう遊ぶかが彼の命題であったからだ。本書は、実業界の鬼才・小林一三の奔放な青春期を生き生きと描く。