「私たちが今、選びたい価値」をテーマに創刊したXD MAGAZINE。2号目からは、消費者=顧客目線で日常やカルチャー、ビジネスの諸ジャンルを切り取ることを目標に、さまざまな“動詞”を特集テーマとして掲げていきます。Vol.5の特集テーマは「誤る」です。一つのミスが直ぐに問いただされ炎上に繋がりやすい昨今。企業や地域、学校など特定のコミュニティ間での同調圧力や、多数派の意見を是とする価値観の押し付け。社会的弱者への攻撃。ネットを中心とした誹謗中傷などの社会的な風潮が、今の社会生活にどこか息苦しさがある要因だと考えます。そんな社会の在り方を是正していこうという明るい兆しもありますが、無関心でいたり、他人の目を恐れ、極力ミスが起きない安全策を取るようになってしまうことで、自由な行動が制限され、コミュニケーションが平坦で憂鬱なものとなることも多い。しかし偉人の活躍や発明を見ていてもわかるように、失敗やミスが大きな達成へつながるケースもあります。ミスや誤ちに見えるものも、捉え方や扱い方によっては新たな価値観や体験につながるきっかけになるかもしれない。不寛容な世の中だからこそ、独自のものさしを持ちながら、失敗を恐れず、チャレンジし続けていく。今号はそういった思いのもと、「誤る」ことをできるだけ肯定しながら、新しい価値を見出すきっかけを探っていきます。