おとうさんおばけとおかあさんおばけ、ふたごの小さなこどもおばけの四人一家が南の島での楽しいなつやすみを過ごすお話。家族でおでかけする機会の多いなつやすみの読書にぴったりの一冊です。こどもに川くだりや魚つりを教えたいと張り切って南の島にきたおばけのおとうさんでしたが、なかなかこどもたちにいいところをみせることができません。同行した人間のおばさんのよねこさんの方がなんでもできるので、すっかりいじけてしまいます。しかし、泥棒をおとうさんの知恵で退治することができ、やっぱりおとうさんはすごいね、とこどもたちは大喜びするのです。普段の生活でみることのできないおとうさんの失敗する姿や家族の団結を実感できる貴重ななつやすみ。こどもと一緒に読みながら、「家族」をふりかえるいい機会になる一冊です。