コーチングがすっかりブームとなり、さまざまな書籍が発刊されている。アメリカから渡ってきたこの手法は、ある程度の訓練と資格を必要とするのは確かであるが、その本質的なところは、誰もが心がけ次第で実践できることなのである。いや、むしろ普段の生活の中で、もっと積極的に取り入れたいスキルである。コーチングの主眼はずばりコミュニケーションによって相手の心を開き、その人の隠れたパワーと価値を見出すことにある。本書はその基本的なスキルを「いつでも、どこでも、誰とでも」活用できるよう、やさしく解説した。3分間という短い時間のなかで、いかに相手と心の通ったコミュニケーションを交わすか、具体的な会話例で示している。コミュニケーションの真髄は会話にある。本書では極力、現場に即した会話例を掲載するとともに、上司と部下、親と子、医師と患者など、多様な場面を網羅している。人も自分も元気になるためにぜひ読みたい本。