今月号の総力特集は、「パンデミックと米中ハイテク覇権」である。世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。国際秩序もその影響を免れることはできない。最大のテーマが、パンデミック以前からハイテク競争を繰り広げていた米中関係だ。「新冷戦」の行方と日本の戦略を読み解く本特集で、二大巻頭インタビューを飾るのが戦略論の世界的権威のエドワード・ルトワック氏と、甘利明・自民党税制調査会長である。ルトワック氏は「勝敗はすでに決している」と語り、甘利氏は日本が「エコノミック・ステイトクラフト」で勝つための力強い提言を行なう。特別企画は「感染症と人類の岐路」。私たちは新型コロナといかに向き合い、そして教訓とすべきなのか。長谷川眞理子氏や御立尚資氏など各界を代表する識者が真正面から議論する。そのほか、注目を集める研究者による「緊急医療提言」や、「エンタメ界にとって戦後最大の危機」に臨む堀義貴・ホリプロ社長の巻頭インタビューなど、コロナ危機とその先を考えるうえで欠かせない一冊となっている。