今月号の総力特集は、「どうする! コロナ危機」である。新型コロナウイルスが猛威を振るっている。3月末に五輪・パラリンピックの延期が決まり、4月7日にはいよいよ7都府県に緊急事態宣言が発令された。新型コロナウイルスがもたらす禍が日本全土を侵食しつつあるいま、私たちはこの危機にいかに立ち向かうべきなのか。特集では総力を挙げて、経済から思想まで多岐にわたる視点で解き明かす。野口悠紀雄氏は無策の政府に対して「マネーの流動性を止めるな」と喝破し、養老孟司氏は「日本人が本当に恐れるべきものは何か」を語る。また、国家安全保障としての保健医療を訴える英キングス・カレッジ・ロンドン教授・渋谷健司氏の論稿は必読だ。さらに巻頭には、橋下徹元大阪市長が緊急提言を寄せている。いま、国民の命を守るために政府に求められる覚悟とは。特別企画は「韓国の教訓」。同じく新型コロナに揺れる隣国の姿から学ぶべきは何か。そのほかでは、マルクス・ガブリエル氏、山中伸弥氏なども登場。