今月号の総力特集は、「世界大破局を阻止せよ」である。年始早々に緊張が走ったアメリカ・イラン関係。「危機は去った」との声も聞こえてくるが、秋の米大統領選までに再び関係が悪化する可能性が高いとは、杉田弘毅・共同通信特別編集委員の見立てだ。自国第一主義が跋扈するいま、日本が進むべき道とは。「アメリカが中東やアジアから手を引いたとき、このままでは日本の打つ手はない」との片山杜秀氏の言葉の意味を強く噛みしめなくてはいけない。前国家安全保障局次長の兼原信克氏のインタビューも必読。特別企画では、伊丹敬之・国際大学長や世界を代表する思想家であるジャック・アタリ氏などが「2020年の企業戦略」を語る。巻頭インタビューには、山極壽一・京都大学総長が本誌初登場。いまこそ目を向けるべき「高齢者の役割」とは。