今月号の総力特集は、「天皇と日本人の未来」である。新元号「令和」も発表されて、新時代が間近に迫っている。ポスト平成の日本の将来像に関しては、さまざまな角度から議論されているが、そのなかでも「国体を護持できるか」が重要な論点のひとつであることは間違いない。天皇と国民、天皇と民主主義はいかなる関係を保ち得るか。片山杜秀、苅部直、井上寿一、君塚直隆、江崎道朗の5氏に論考いただいた。「戦争に負けてもいないのに国体を守れなかったとすれば、それこそ子孫に合わせる顔がない」という片山氏の言葉がもつ意味は大きい。巻頭は、世界的投資家であるジム・ロジャーズ氏とお笑い芸人にして実業家である中田敦彦氏の異色対談。特集は過熱する「米中デジタル戦争」。