今月号の総力特集は、「経済戦争の覇者」である。「リーマン・ショック級の事態が起こらなければ消費増税はやめない」。菅官房長官はそう発言したが、世界経済の見通しは不透明だ。先月、米中は追加関税発動を90日間猶予することで合意したが、経済学の泰斗であるポール・クルーグマン氏は「経済戦争は終わっていない」と強調する。同氏に加えて、田中道昭氏、井上寿一氏、近藤大介氏、杉田弘毅氏、そしてメディアアーティストの落合陽一氏に、新時代の世界の覇権争いと日本の針路を論考いただいた。特集は「世界の火薬庫」。中東、東アジア、そして3月に大統領選を控えるウクライナ。2019年、世界の「戦争と平和」を不安定にさせる要因はどこにあるか。特別インタビューには、落語家の立川志らく師匠が登場。