あらすじ維新後の世に、是が非でも守ろうとしたもの――。徳川家と旧幕臣の保護・結束を目指して、死の直前まで奮闘した三十年の月日。哲人政治家・海舟の真価を見据える。海舟の本当の価値は、明治の活動にある! 【下巻目次】●第十章 「智勇の将」ふたり――江戸開城の談判 ●第十一章 慎みの人々――徳川とともに駿府へ下る ●第十二章 動揺の火種――東京定住と海舟の復帰 ●第十三章 氷川、赫々の日々――徳川の“保護と束ね”の三十年 ●第十四章 達人は大観す――海舟の人間学 ●終章 残照の彩――海舟の歿後