日本人リーダーは総じて大変緻密な計画を立てることから、計画性に優れていると言っていいでしょう。ところが、「日本人はプランニングはうまいが、アライメントが弱い」などと言われることがあります。アライメントとは、文脈に応じて「意思統一」「共通理解」「整合性」などと訳されますが、計画を実行して大きな成果を上げるためには、個の能力や意識を結集させ、組織・集団レベルにまで高めていくことが求められるはずです。それなのに、いわば先頭を走っていたリーダーが振り返ると誰もついてきていなかった、といったようなズレが起きたりしてはいないでしょうか。大事なのは何を達成したいのか、大きな目的を皆が共有できるようにコミュニケートすること。それでは、的確な計画立案を実現するには、どうすればいいのでしょうか? そのために鍵となるアライメントの考え方と、実践的なポイントを、コーン・フェリーが豊富な事例をまじえて解説します。