経済のグローバル化が進むなか、人材の多様化も進んでいます。日本では、「女性」「外国人」といった属性のみが多様化であると受け取られがちですが、本当は頭の中の多様性、すなわち視点、スタイル、考え方を指します。一人の発想は限られていますが、自分にない見方・アイデア・経験などを提供してくれる他者の協力を得ることによって、未知のアイデアや発想に触れることができ、結果的に個々の能力が最大限に引き出され、様々なイノベーションが生まれてくるのです。このように多様性を尊重することで、組織やリーダーは大きな成功が約束されるでしょう。ただし多様性を尊重するといっても、言うは易く行うは難し。人には誰しも、偏見・先入観・バイアスなどがあるからです。それでは、多様性を尊重するにはどうすればいいのでしょう? そのために必要な二つのプロセス、七つの実践的なポイントを、コーン・フェリーが、豊富な事例をまじえて解説します。