あらすじ「海軍反省会」全131回の内容をそのまま残すために発刊されている、『[証言録]海軍反省会』の第4巻。第31回から第37回までの議論が収録されている。主だった内容は、第32回における、軍令部参謀三代一就氏の、ハワイ作戦決定までの、軍令部と連合艦隊の衝突といってよいほどの対立が興味深い。第34回では、日本軍の捕虜問題と、船が沈没するとき、艦長が船と運命をともにするという、いわば習慣について議論されている。第37回では、ゲストとして第一委員会の高田利種元少将が出席し、海軍時代の及川古志郎大将が世に誤解されているとして、その思い出を語っている。巻末に、末国正雄氏の「指揮官の所在位置と指揮について」の論文を資料として付す。