友だち関係で悩みを抱える子どもたちは少なくない。友だちがいないと不安になったり、陰湿ないじめにあう子どももいたりして、子どもたちにとっては勉強よりも関心が高いのが「友だち」だ。まず、著者は「つるむ関係」と「友だち」はまったくちがうことから説く。そこをわかっていないと気持ちのいい友だち関係は築けないからだ。また、あまった人、つまりはひとりになることを恐れず、誇りにさえ思うことをすすめる。他人を認めることはそこから出発するからだ。その上で、本書で公開する「好きなものマップ」を使えば、たちまち友だちはできる。友だちのことで子どもが悩んでいるなら、まずはじっくり子どもの話を聞いてほしい。その上で本書を与えてほしい。きっと答えが見つかるはずだ。