咬みつきたい

とても面白かった。
志野の性格が読み始めの予想を（いい意味で）裏切って、この結末に。（一筋縄では行かないハッピーエンド、かな。）
でも、こういう関係の方がこの二人にはあっていると思う。

絵、キレイしエロい雰囲気はすごく好きだとおもったけどストーリーがよくわからなかった。

最後の方の志野の行動には、元々ノーマルな訳だし男として愛されるだけの存在じゃなく、始めに思っていた様に似鳥に追い付きたい、追い越したいって思ってる様な気持ちを感じました。

また、似鳥にも自分を愛する存在として甘やかした目だけじゃなく見て欲しかったんだろーなーと。

甘々だった似鳥の怒った表情に嬉しそうで、性悪と言われてた志野らしいラストだったと思います。
描き下ろしには、噛みつくと言いながらキスだしなんだかんだ２人はこれからも切磋琢磨しながら続いていくんだろなぁと思いました。

あと、常盤くんの上は上でも…の所笑いました。

笑いすぎた。笑笑
受けが面白すぎる(　＾Д＾)ｹﾞﾗｹﾞﾗ
なのに最後は･･･
ひー！終わり方も違った意味で面白すぎるー！

途中まではただのコメディありのリーマンBLだな～って読んでたけど、最後にそうきますか・・・。
でも、すごいリアルだなと思った。多分、こういう性格で能力のある社会人男性が、こういう立場になってあんな自分に気づいてしまったら、そこは、やっぱ立ち上がり直すでしょう。似鳥は元から恋してるから変わらないとゆーかぬるま湯だけど、志野は、似鳥に惚れてるけど「恋」してるわけじゃないもんね。男性は仕事の評価が自己認識の多くを占めるってことだな。この作家さん、巧いなぁ～！って思いました。
でもデータ横流しとかじゃない志野も、最後咬みつかれて腹立ってもなお好敵手としても恋人としてもそのまま構えてる似鳥もえらい(笑)
私は好きだしハッピーエンドだけど、普通のハッピーエンドや甘い感じのが読みたい人には好まれないだろうな。