※本書は、日経コンピュータ誌の特集記事「悪弊を断つ」(2014年2月6日号)を スマートフォンでも読みやすく再構成した電子書籍です。 専門記者によるレポートが手ごろな価格で手に入ります。記者の問題意識は、日本のIT業界にはびこる「多重下請けや法令無視といった慣行」に向けられています。冒頭で生々しいシステム開発現場の実情を報じ、読者に現実を突き付けます。とはいえ感情論で議論を展開するのではなく、歴史をひも解きつつ冷静に「日本のIT企業」を分析しています。日本のIT企業は利益率が低く、システムインテグレーションでは元請けを頂点とする多重下請けのピラミッド構造が常態化していると解説。そのモデルが限界に達していると論じています。こうした「悪弊」を断つためにどうすればいいのか。記者は、新たなビジネスに乗り出した気鋭のIT企業を紹介し、そこから4つの法則を導き出しています。IT企業のエンジニアにはぜひ読んでほしい1冊です。