中学受験の入試問題を見て、どうしてこんなに難しいんだろうと思ったことはありませんか。実はただ難しいのではないのです。入試問題には実は学校からのメッセージが込められています。「こんな子に来てほしい」というメッセージです。 「難しい」にもいろいろな意味があり、必要とされるものが違います。センスが必要、根気が必要、とりあえずやってみるという姿勢が必要……。問題を分析していけば、学校が求めている資質、子どもの姿が浮かぶのです。 本書を執筆した教育ジャーナリストのおおたとしまさは、問題を作成した名門校の教師に直接取材し、出題の意図、解法、そしてその問題に込めたメッセージを聞きだしました。どんな子どもが求められているのか、どんな資質が必要とされるのかまで明らかにしたのが本書の特徴です。 掲載した学校は、武蔵、豊島岡女子学園、聖光学院、鴎友学園女子、海城、吉祥女子、白百合学園、芝、大阪星光学院、西大和学園、渋谷教育学園幕張、東大寺学園、ラ・サール。受験生を持つ親、教育関係者にぜひ読んでもらいたい一冊です。