「時代遅れ」と切り捨てたはずの化石燃料が、ロシアのウクライナ侵攻で改めて脚光を浴びている。何が起こっているのか。出口はあるのか。日経の専門記者が、疑問に答える!脱炭素/カーボンニュートラルが話題になる昨今、もはや化石燃料は時代遅れになったはずだった。しかし原油や石炭の価格は一向に下がらず、2月末からのロシアのウクライナ侵攻を受けて、さらに需要拡大の兆しを見せる。また、EV(電気自動車)や再生可能エネルギーへの転換には多量の金属を必要とするため、各地で資源争奪の様相を呈している。時代は逆流し、グローバルな環境重視と脱炭素への取り組みは後退するのか。本書では、エネルギーを中心にカオス=混迷状態に陥った資源の動きを追う。「石油・シェールガス」「石炭・天然ガス」「金属」「食料」「ESG・環境投資」などについていま世界で何が起きているのかをわかりやすく解説する。