「日本の初任給はスイスの3分の1以下」「日本のディズニーの入園料は、世界でもっとも安い水準」「港区の平均所得1200万円はサンフランシスコでは『低所得』」「日本の30歳代IT人材の年収はアメリカの半額以下」 ……物価も人材もいつしか「安い」国となりつつある日本の現状について、ダイソー、くら寿司、京都、ニセコ、西川口など、記者がその現場を取材。コロナ禍を経てこのまま少しずつ貧しい国になるしかないのか。脱却の出口はあるか。取材と調査から現状を伝え、識者の意見にその解決の糸口を探る。2019年末から2020年にかけて日経本紙および電子版で公開され、SNSで大きな話題をよんだ記事をベースに取材を重ね、大幅加筆のうえ新書化。