相次ぐ豪雨・台風による被害。一気に世界中に拡大する感染症。魚や水など、急速に身近になってきた食糧問題。「うさんくさい」「きれいごと」だと思われてきた「地球全体の問題」について、一般の人々も切実なテーマとして関心を寄せるようになりつつある。企業も「規制があるから仕方なく対応」「環境問題に配慮しすぎると成長が止まる」といった旧来型の発想からの転換を求められている。本書は、いま世界でなにが問題視されているのか、このままの状態が続くと近い将来世界がどうなるのかを、一般層に向けてわかりやすく説明する。取り上げるのは気候変動にともなう天災、食糧危機。フードロスや、乱獲による水産資源の減少、そして「水リスク」。コロナ問題で一気に他人ごとではなくなった感染症問題。さらに途上国の工場をめぐる人権問題など、我々をとりまく課題について、ひととおり理解ができるようにする。一般ビジネスパーソンに向けて、先行する欧米企業がどのような動きをし、投資家がどう見ているのかといった内容を紹介する。