急速に押し寄せるデジタル化に代表される技術革新の波に対応、事業を変革してイノベーションを起こす力を持つ経営トップが日本には求められている。そのためには、技術に素養を持ち経営に精通し実践できる人材が育つ必要がある。本書は、フィクション仕立てになっている。日本企業で働く技術者である樋阪正史という男が、保守的な組織の中でどのようなキャリアを辿り経営者になったのか、また、どのようにイノベーションを起こしてきたか、その成長過程を通じて経営者として身につけなければならない素養を描いている。そして、これからの経営を考えるうえでのポイントを、30のチャートとしてまとめた。ここからは、デジタル化時代の革新の進め方、経営の在り方、そして日本企業の勝ち方についてのヒントが見つかるだろう。「日本経済を成長に導く経営者を育成する手引書」として役立つ1冊だ。