日本のビジネスパーソンはおしなべて英語が苦手である、というのが定説だ。しかし、中学・高校(・大学)とそれなりの時間勉強しているだけあって、TOEIC的な「英語力」自体はそれほど低くない。足りないのは、とっさの場面で知っている単語や構文を組み合わせて切り返す、「英語運用力」である。トライズは、年間受講料が120万円と高額にもかかわらず、受講希望者が増えている。そこで採用されているのは、下記のような考え方だ。・1年で結果にコミットする・読む・書くはやらない。大切なのは「話す」「聞く」・発音は捨てても、とにかく流暢に会話ができるようにする・やるべき学習法はたったの2つ・PDCAそれぞれの段階でやるべきことがある・3000語+業界の専門用語で必要十分・誰でも4カ月目・9カ月目に「成績が落ちる」――ある種、極端とも言える割り切りに基づく効率的学習法のエッセンスを紹介したのが本書だ。