経営危機に追い込まれていた日産自動車に、仏ルノーからカルロス・ゴーン氏が送り込まれて十余年が過ぎた。外国人トップの下でリストラに乗り出し、グローバル経営に舵を切ったこの会社は、一時、英語ができる人材が昇進するケースが目立った。ところが、その後、英語力だけでは真のグローバル企業にはなりえないことが垣間見え始めたという。世界で勝てる仕事は、熱い情熱と壁を打ち破っていく突破力によって成し遂げられるからだ。そこで、この本では、カルロス・ゴーン社長はもちろん、日産が次代を懸ける「GT-R」「リーフ」「マーチ」の3車種の開発担当者、そして累計9000台を販売した日産随一の営業マンらに、ツラく厳しくても結果を出していく仕事術を聞く。聞き手は、本業はバリバリの堅気サラリーマン、副業が人気覆面コラムニストと、二重に結果を出してきたフェルディナント・ヤマグチ氏。「日経ビジネスオンライン」の好評連載を大幅改編した。