人工知能(AI)活用で流通業の地殻変動が始まった!先端事例を通してAI活用の実像と戦略に迫る米アマゾン・ドット・コムを筆頭に、国内外のEC企業が、垣根を越えてリアル店舗を持つ流通・小売業界に侵攻し始めた。それに対抗し、日本企業は人工知能(AI)を活用して逆襲を開始した。主導権を握るのは地場企業だ。その主役が、新店舗「スーパーセンタートライアル アイランドシティ店」に700台のAIカメラを導入したトライアルホールディングス(福岡市)、地域の課題をAIで解決するAIアプリを開発すると共に、店舗のAI活用を加速させているサツドラホールディングス(札幌市)である。本書では、2社の取り組みを通してAI活用の実像と戦略を明らかにすると共に、日本の流通・小売業で起きている地殻変動の最前線を追った。執筆陣は、リテールAI研究会で活動するメーカー、卸売業、小売業の実務担当者。それぞれの業界で、本来ならば競合関係にある各社がオープンイノベーションの発想でノウハウを持ち寄り、活動の成果をとりまとめた一冊である。研究会として、AIで流通の自動化を実現するためのレベルを定義した「Retail AIレベル5」も提案している。